★ きっかけ(・・・私=ぶきっちょの場合)
ウッドデッキを作るきっかけとなったのは、妻から 「庭にウッドデッキが欲しいんだけど作れる?」と言われたのが始まりでした。
元々、木工に興味が有ったことと、庭(・・・狭いけど)にウッドデッキなんかが有ったらいいなあと 漠然と思っていたので、ほとんど二つ返事で決定しました。
でも、つくれるかなぁ・・・ と、大きな不安を抱えたまま取りかかりました。結果的にはどうにかなったのですが、 どうにかなった理由の90%以上は ウッドデッキを自作した方のホームページのおかげです。 プロによる難しい説明では無く、アマチュア(といっても私から見れば皆さんすごい技術を持って おられる方ばかりですが)が素人向けに説明しているので、とてもわかり易かったので大いに役立ちました。 おかげで立派(?)に完成させることができました。
ここではそのお礼も兼ねて(でも自己満足の方が大きいかも・・・)、これからウッドデッキを作ろうと 考えている方のわずかばかりでもお役に立てればと思い、制作過程や失敗例について紹介させて頂こうと 思いました。
但し、あくまで私自身が行ったのは完全な我流であり、やり方や説明が間違って いるかもしれませんので、ご了承下さいね。

★ 一番必要なこと
必ず完成させる(できる)という信念を持って取り組む事。そして準備作業は綿密に怠りなく。


★ 注意点
1. 絶対に完成を焦らない。
設計・施工とも時間の掛けるべきところは焦らずじっくり時間をかけて取り組む。
2. 設計は丁寧に、図面の寸法は細かく正確に記載する。
施工するのはシロウトです。図面がいい加減だと施工時の誤差は倍加します。
3. けがに注意
重量物や危険な工具を扱います。自分自身の安全のみならず付近の人や物にも注意しましょう。


★ 準備作業
施工に取りかかるまでの大まかな流れです。
基 本 構 想 ・・・ まず最初に、できあがりの形をイメージしてみる。設置予定場所に、 棒や板きれなどで輪郭をかたどってみる。そして、だいたいの大きさや 形を実情に合わせて修正する。特に我が家の庭のように狭いところに作る場合は、 通路の確保等考慮が必要です。

採     寸 ・・・ 次は現場で採寸します。母屋など基準となる構造物からの距離(寸法)を測ってメモします。

製     図 ・・・ 図面は、最低でも平面図、側面図(違う方向から2枚)、材料図、スケルトン図 (各柱の中心点を結んだ骨格図)等が必要です。ぶきっちょはパソコンのCADソフトを使って製図しました。
 製図といっても必要なのは正確な寸法です。極端に言えば、フリーハンドのメモ書きでも 寸法さえきちんと判るように書いてあればいいのです(ぶきっちょの場合、簡単な棚や風呂のイス等は こういったメモ書き図面で作成しました)が、 ウッドデッキほどの大物になると図面は1枚では済まないのと寸法間違いなどの 設計ミスが有った場合、正確な図面があると設計段階の早期に発見しやすい、 また設計変更も比較的容易な為、パソコンで製図しました。
そして、設計にはじっくり時間を掛けることをおすすめします。焦っていい加減な図面を引くと あとで泣きを見ます。ぶきっちょはこの作業に3ヶ月ほど掛けました。
材料の検討
及び調達
・・・ 予算に応じてどんな木材を使うかを検討します。一番人気が有るのはレッドシダー (=ウェスタンレッドシダー)のようですが、ぶきっちょの場合は近くのホームセンターで手に入れる ことができる材料の内、値段・耐候性等を考慮してインセンスシダーにしました。 柱に使った4X4はレッドシダーです。レッドシダーは4x4しか置いてありませんでした。
通販でも買えるようですが、ぶきっちょは通販は余り好きでは無いのでホームセンターで現物を見て買いました。
通販と違って、加工ミスなどで材料の追加購入が必要になった場合すぐに手に入れられるので便利です。
インセンスシダー ・・・ 北米産のヒノキの仲間、パイン材等と比べると耐候性がある。 主にエンピツの材料です。
レッドシダー ・・・ これも北米産のヒノキの仲間、ぶきっちょの知る範囲ではウッドデッキの 材料として最もポピュラーな木材。材料の色はインセンスシダーより赤味が強く少し柔らかめ。
レッドウッド ・・・ 同じく北米産スギの仲間、でもヒノキっぽい。別名セコイア。色は赤というより濃いえびちゃ色 (今時こんな表現するのだろうか?)で耐候性に優れ、木そのものに防虫効果が有るらしい。かなり高価。
S P F
(Spruce-Pine-Fir)
・・・ スプルース(=エゾマツ)、パイン(=松)、ファー(=モミ)の頭文字を取ってSPF、この3種類の木を 総称してSPFといい、流通段階で混ざっているので、3種類の内のどれにあたるか判らない。 安価だが住宅の内装用で耐候性に乏しい。

塗料を選ぶ ・・・ 耐候性を高める為、つまり長持ちさせるためには塗装が必要です。
ウッドデッキに塗る塗料は、水性ペイントのように表面に塗装膜を作って 木材を保護する物では無く、塗料を木材にしみこませて防腐防虫効果を 持たせるステインという塗料を塗ります。これにはたくさんの種類が 有りますがぶきっちょはキシラデコールを使いました。これは 色々な方のHPを参考にさせて貰った結果、値段は高価(4L缶で8,000円前後) だけどこれが一番いいかなと思い決めました。
塗料を買うときは、色見本に注意です。 蛍光灯の下ではホントの色は判りません。ぶきっちょは失敗しました。
自分の欲しい色のサンプル(写真とか実際に塗ってある木片とか) をお店に持参して、「こんな色に塗りたい」と担当の店員さんに相談した方がいいと思います。 特にキシラデコールの缶に貼ってある色見本は全く当てになりません。

道具を揃える ・・・ 道具については、のこぎり・ドリルなど「基本的に無くてはならないもの」から「有った方が良いもの」 「有ると便利なもの」といったふうに分けて考え、予算に応じて必要度の高いものから購入すると良いと思います。
必須道具 ・・・ のこぎり、電動ドリル、メジャー、曲尺(さしがね)、水準器、塗装用の刷毛・バケツ、水糸
有った方が良い道具 ・・・ 2台目の電動ドリル、クランプ(F型またはC型)、サンダー、大矩(おおがね)、下げ振り
有ると便利な道具 ・・・ ジグソー、電動丸鋸、旗ガネ、スコヤ(または止め定規)etc

★ 作業に適した時期
3月下旬頃から6月初旬の梅雨入り前までが一番適していると思います。
理由は、冬は寒くて手がかじかんで動きにくい --> けがにつながりやすい
    それに日照時間が短いので、当然作業時間も短くなり工期も長くなる。

    じゃあ、夏は日が長いからいいかというと、当然の事ながら「アツイ!」
    日射病や熱中症の危険もあるし、慣れない屋外作業では疲労も倍加します。

    涼しくなる秋を待っていると、これまた日が短くなる。
ということで、春から初夏に掛けた時期が一番適していると思います。

実際にぶきっちょの場合、妻から受注したのが12月の年の暮れで、早速設計に取りかかりましたが
寒がりのぶきっちょは当然、暖かくなるまで「コタツで設計」に時間を掛けました。
なんせ外が寒いので、早く作りたいという焦りもなく(早く暖かくなれとは思いましたが)
じっくり設計できたことは、いい結果につながったと思います。

★ 費 用
 かかった費用は、1次工事(デッキ本体と階段のみ)で10万円くらい。
 これに初期投資として、道具の一部も買いそろえているのでプラス3万円くらいです。
 2次工事のパーゴラについては予算3万円のところ、塗料を買い足したりしたので
 少しオーバーしてしまいました。詳細はこちら
 ベンチは余りの材料で作ったのでほとんどお金が掛かってません。
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