釣り道具(イカ釣り用補助具)

 ぶきっちょは魚釣りもやります。
こちらの方も腕はさっぱりで、とってもへたくそです。でも、へたくそなりに考えてはいます。
それでもやっぱり釣れないのは、考えが足りないのか考えている方向が間違っているのか・・・多分両方?
 イカ釣りの時に使うスッテ(イカ用のルアーの様なもの=イカツノとも言います)を、 船べりに並べたときに絡まないようにするための道具です。試行錯誤の末、このような形になりました。
使用方法 こんな風にして使います。
竿受け(写真の左端に写っている物で船べりを万力で挟んで釣り竿を固定する道具)で挟んで固定します。
その上に台所用のナイロンたわしを磁石でくっつけて、イカスッテの針を引っかけて並べます。
右側は、手釣り用の仕掛けのタナ(水深)を固定するための竹べら(=釣り竿の代用)を保持する為の台です。
上から見たところ ヒノキのスノコ板に2×4を2段重ねにして木工ボンドで接着してあります。
黒く見える部分は磁石(ホワイトボード等に貼る事務用のもので、勤務先で不要となり廃棄処分される物を拾ってきました)で ウラ面(磁石面)を上にしてボンドで貼ってあります。
全長90cm(仕舞寸法45cm)のものと
全長120cm(同60cm)の2種類作りました。
横から見たところ 使うのには長い方が良い(竿と手釣りの間が広い方が良い)のですが、持ち運びに不便なので 蝶番をつけて折りたためる様にしました。

下側の板が、延ばした状態でも「ヘ」の字になっているのは、船縁への圧着力を高める為の工夫です。
裏側 裏側には水抜き用の穴を開け、滑り止めのためのゴムを貼りました。

汚れを洗い落としやすいように、表面はウレタンニスが厚く塗ってあります。
(最初に作ったものは木地のままだったの
 ですが、イカの墨ですぐに汚くなってしまい、
 洗っても落ちないし、撒きエサのにおいも
 取れなくなってしまい失敗でした)
スポンジタワシ 食器洗い用のナイロンたわしですが、適当な長さに切って使う徳用版タイプのものです。 これを切らずに、裏側のスポンジ側に磁石(板に貼ったのと同じ物)を貼り付けました。
 板とスポンジの磁石面同士をくっつけて使用します。
磁力がそんなに強くないので、上に持ち上げるように引っ張れば簡単に取れますが、 横方向から引きずるような力に対してはかなり強力に持ちこたえ、そう簡単には外れることが有りません。
 そして、上側になったタワシ面にイカスッテの針を引っかけるのです。
竹べら 手釣り仕掛けの道糸を、ちょうどいい水深で固定するための竹べらで、釣り竿の代用です。
竹べらの先は糸を引っかける様になっており、元の方を板の穴にさして固定します。
竹を削って調子(硬さ=負荷を掛けた場合の曲がり具合)を確かめながらまた削るという根気のいる作業 ですが、なかなか思うようなものが出来ず、試行錯誤の繰り返しで何本も失敗しました。
竹べら拡大 使用するオモリの重さによって使い分ける様に3種類の硬さの物を作りました。
握り部分のすぐ上の部分をガスコンロの火であぶって曲げてあります。
この竹べらも防汚の為ニスを塗ったところ、水に濡れた時に滑りやすくなってしまったので 握り糸を巻きました。
折り曲げて使用 実際に使用しているところですが、一番上の写真と違って二つ折りで短くして使っているところです。
乗合船など、隣との間隔が狭いときにはこうして使います。
使用風景 苦労した甲斐があって、最終的な完成型は使いやすくて便利です。
そこでもう2セット作成して、日頃お世話になっている友人のFさんとNさんにもプレゼントしました。 写真はNさんが使っているところです。

※後から作ったものは、ヒノキのスノコ板ではなく
 SPFの1×4材を使っています。
昼間の使用 夜のイカ釣り以外に、昼間の釣りでも使用可能です。
但しナイロンタワシは、普通の釣り針が引っかかるとはずしにくいので使いません。
※イカツノと違い、釣り針は「かえし」といって針先が
 鉤状になっているので、引っかかると抜くのが大変です。


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